大矢 裕之
大矢 裕之
ドクターの相続対策・事業承継専門の東京ミライズです。

養子縁組とは

「養子縁組」とは、血族的な親子関係を有しない人の間で、法律上の親子関係を生じさせる法律行為をいいます。 
そして、その関係は原則として生涯続くことを予定しています。

元院長が長男の妻を養子にして、実子同様に財産を遺してあげたいという話をよく見聞きします。
いままでの世話に報いたいという気持ちから養子縁組を検討されていますが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

①基礎控除が増える
②生命保険非課税限度額が増える
③税率適用区分が低くなる可能性がある

などが上げられますが、養子縁組にした合法的な理由を説明できるようにしておくこと、実子その他の親族関係にもきちんと話しておくことが大切です。
養子縁組をした理由、自分の気持ちを話し、今後、養子と親族関係をうまくやっていってほしいということを伝えます。養子に対しては、他の実子その他の親族関係を円満に行っていくよう伝えます。


誰を養子にしたらいいのか

相続税対策を考えた場合、孫を養子にするという方法もあります。被相続人から孫に財産が渡るには、通常は親から子、子から孫というように、2段階のステップを踏むことになります。
しかし、孫を養子にすれば1代飛ばしで財産を相続させられるので、本来2回払うべき相続税を1回分で済ますことができるようになるのです。

それは不公平だということで、平成15年の税制改正で、孫が養子になって祖父母から相続を受ける場合、相続税法上では相続税の納税額を2割加算する制度が適用されることになりました。
ただ相続全体として見れば、法定相続人が増え、相続税を計算する際の基礎控除額が増えるので、2割加算されてもメリットのほうが大きい場合もあります。


養子縁組による相続税の節税対策は実質できると見ていいですが、安易に養子縁組することで、節税はできたものの、家族間で争いが起きる火種になることもあります。
養子縁組を検討したいという場合は、まずは弁護士、行政書士など専門家に相談することから始めてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

大矢 裕之(オオヤ ヒロユキ)

株式会社東京ミライズ執行役員。
岩手県盛岡市生まれ。鉄鋼メーカーから40代でメガバンクに転身。
2017年取引先の東京ミライズに転籍。管理部門責任者として各種規定整備を行う。現在は「ドクター相続」事業責任者として、「ドクターの抱えている相続承継の課題解決型プラットホーム」を構築中。阪神タイガースファン、趣味はウクレレ。シャブリワインとポテトサラダが大好物。