大矢 裕之
大矢 裕之
ドクターの相続対策・事業承継専門の東京ミライズです。

教育資金の一括贈与とは

医大や歯科大の教育費は、特に私立だと学費だけで3,000万円以上の大学も多いと思います。
お孫さんを医大に進学させるために祖父母の方がご援助する場合も多いのではないでしょうか?

この制度は教育資金に限り、祖父母などから孫やひ孫などへの贈与が1,500万円まで非課税になるという制度です。
教育資金の一括贈与制度を活用して贈与された資金は現金で渡すのではなく、信託銀行などで契約して金銭信託として管理されます。
孫やひ孫(孫やひ孫が未成年の場合は親権者)は領収書などを提出することで、贈与された資金を払い出し、学費や塾の費用などを支払うことができます。

この特例のメリットは、贈与する人にとっては一括で渡すことにより相続に回る資産を一気に減らすことができる点、贈与を受ける人にとっては、すぐに使わなくてもいいという点にあります。

非課税限度内なら何度でも「注ぎたし」ができます

贈与期限は令和5年3月31日までとなっています。
また30歳になると特例の対象外になり、使いきれなかった分は通常の贈与税の対象になります。
そのため、30歳までに使いきれる額を計算の上、贈与することが大切です。

一括で1,500万円を渡すことができますが、非課税枠限度内であれば、何度かに分けて贈与する
こともできます。


繰り返しになりますが、この制度はかわいい孫やひ孫の教育資金として有意義に使うことができ、
財産が多い人にとっては非常に効果が高い相続税対策のひとつとしても有効です。

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この記事を書いた人

大矢 裕之(オオヤ ヒロユキ)

株式会社東京ミライズ執行役員。
岩手県盛岡市生まれ。鉄鋼メーカーから40代でメガバンクに転身。
2017年取引先の東京ミライズに転籍。管理部門責任者として各種規定整備を行う。現在は「ドクター相続」事業責任者として、「ドクターの抱えている相続承継の課題解決型プラットホーム」を構築中。阪神タイガースファン、趣味はウクレレ。シャブリワインとポテトサラダが大好物。